出版社内容情報
少年による凶悪犯罪は減っている――にもかかわらず「少年犯罪の凶悪化」が語られるのはなぜなのか.若者層にとって厳しい社会経済状況が続くなかで,暴動騒ぎどころか小さな暴力事件ですら減っているのはなぜなのか.パラドクスにもみえる謎を解き明かし,これまでの犯罪研究の空白地帯に踏み込む試み!
内容説明
少年による凶悪犯罪は減っている―にもかかわらず「少年犯罪の凶悪化」ばかり語られるのはなぜなのか。若者にとって厳しい社会経済状況が続くなかで、暴動騒ぎどころか小さな暴力事件ですら減っているのはなぜなのか。その謎を解明し、これまでの犯罪研究の空白地帯に踏み込む。
目次
1 経済成長と貧困(少年犯罪の長期的動向;衰退する「煽りの文化」)
2 人間関係と自由(低下する共同体の抑圧力;非行グループの弱体化)
3 オンリーワンの彼岸(「個性的な自分」への焦燥感;崩壊した非行文化のゆくえ)
4 幸福感のリアル(社会的排除からの排除;自己承認願望の二重化)
著者等紹介
土井隆義[ドイタカヨシ]
1960年生まれ。筑波大学人文社会系教授。社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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