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若者の気分
スピリチュアリティのゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000284547
  • NDC分類 147
  • Cコード C0336

内容説明

スピリチュアル、エネルギー、宇宙、愛…。誰にも言えない、仲間をつくらない、隠された「宗教」。学校文化とサブカルチャーの間で、いま、何が?インタビューを通して語られるリアリティ。主人公は4人の大学生。

目次

1 風の歌―スピリチュアルからの出発(霊感;新宗教の子弟として ほか)
2 インスピレーション―スピリチュアルな成長を求めて(祖母の死と祈り/トランスの体験;祖母の信仰への反発とその影響 ほか)
3 宇宙とのつながり―存在としての愛(小さな宇宙人として;霊よりも宇宙 ほか)
4 外へ―スピリチュアルゆえにスピリチュアルを否定する(魔法使いになりきって;拝み屋さんと狐憑き ほか)

著者等紹介

堀江宗正[ホリエノリチカ]
1969年生まれ。聖心女子大学文学部・同大学院文学研究科准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士(文学)。専攻は、宗教と心理学、現代宗教理論、スピリチュアリティ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨミナガラ

14
“彼がいま没頭しているのは、左翼的な平和運動である。”“理想に燃えた政治家を、こき下ろそうとするマスコミへの怒りは、世の中を良くしたいという純粋な理想を持つ「宗教」やスピリチュアルなどを異質な考えとして頭ごなしに否定する「内輪のコミュニケーション」に凝り固まった人々への怒りなのではないか”“スピリチュアルと政治への風太君のコミットメントを貫いているのは、理想を追う人間を笑う排他的な日本社会への抵抗であり、開かれた社会への希望の声である。これは風太君というひとりの人間を超えた普遍的な響きを発している。”2014/06/08

烟々羅

13
1月に書店でみかけて、3月に入手。四人の「すぴりちゅあるファンだが一般の若者」にインタビューした内容を伝え、比較をしている。著者は私と同い年で現代宗教の准教授。 客観的とも思えず、かといって立場を越えて同調・共感できる文章でもなく、読んでいて腑に落ちない。切り込めていない、もしくは切り込んだ内容について深く考察したものを発表すると以降の取材が困難になると腰が引けている感じ。そのわりに取材対象が狭い。私が観察してきた人々のなかにあまりいないタイプばかりだから読書經驗は今後の役にはたつはずだと思いたい2012/04/13

とみた

8
スピリチュアリティが当事者からは「宗教」から離れるために志向される場合もあるということを知れたのが面白かった。排他性や依存性に対する解決を模索した「若者」の参与観察の書とも読める。私秘性が強い秘密主義のコミュニケーションの「若者」を読むにはいいかもしれない。2011/06/12

きいち

7
4人の大学生のスピリチュアルに関わるライフヒストリーをナチュラルに聞いてる気持ちになれるのは、堀江氏自身のかかわりがしっかりとベースになっているから。それぞれが「自己を高める」という表現をしていることがリアリティがあり、また、共感している自分がいることも、パワースポット世代の自分と違っているところも発見でき、とても面白く読めた。2011/12/19

mittsko

5
大変スリリングな一冊。そして大変勉強になった。このテーマを扱った堀江さんの主著としては『ポップ・スピリチュアリティ』(2019)の方になるのだろうが、より短く単純な構成の本書の方が読みやすく、また問題意識がより明確であるように思う。これからもちょくちょく参照させていただきます(とくに序論と結論を) ※ 本論部の四つの章は各々、一人の若者とのインタビューの成果を、計四人分示す。要所要所で、堀江さんのコメントや分析が、ごく控えめにさしはさまれるスタイル(例えば、「物語的リアリティ」は第1章冒頭に出てくる)2023/08/28

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