出版社内容情報
経済学で必要とされる微分積分について、まず高校からの基本を復習。次いで頻繁に使われる偏微分について解説し、さらに無限級数の理論、多重積分、非線型計画法、最適化問題に進む。独習できる簡潔で明瞭な説明。
内容説明
本書は、経済学を学ぶうえでの常識としてされている微分積分の基礎を簡潔・明快に説明、特に経済理論で頻繁に使われる偏微分については詳しく解説する。一変数関数の場合から多変数関数の微分までを独習できるように配慮されている。
目次
第1章 微分法(微分係数、導関数;導関数;平均値の定理とその周辺 ほか)
第2章 積分法(不定積分(原始関数)
不定積分の基本公式
有理関数の積分 ほか)
第3章 偏微分(偏微分係数と偏導関数;全微分;方向微分係数 ほか)
著者等紹介
小山昭雄[コヤマアキオ]
1927年生まれ。48年東京大学理学部数学科卒業。旧制武蔵高等学校、上智大学を経て、学習院大学名誉教授。専攻は数理経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kusano
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前半は微分法,積分法の解説であるが,経済数学という視点から見たものというよりはだいぶ一般的な構成である.3巻で既に関数の連続性については説明されているため,本書では連続性についての説明はほとんどないので,5巻だけをピックアップして学習しようという人は注意されたい.第3章の偏微分が本巻のキモであり経済数学におけるキモでもあるので,特に直観的な理解が難しい部分には図解があったり,経済学的な応用についてのコメントが挿入されている.2次形式についての知識が必要な部分があるので,あらかじめ復習しておきたい.2012/03/01