内容説明
経済学に必要な数学の基本をすべて盛り込んで、数学のもつ面白さを味わいながら習得できるよう、ていねいな解説を加えたシリーズ。第1巻は、まず集合、関数、方程式など高校数学のおさらいから始め、次に行列、ベクトルの基礎などを学ぶ。一般均衡理論や産業連関分析など経済学における重要な理論・分析に不可欠な線型代数の基礎を扱う。
目次
第1章 予備的考察(基本的な推論形式;集合 ほか)
第2章 行列式(行列式の定義;行列式の基本性質 ほか)
第3章 ベクトル(ベクトル;ベクトル空間 ほか)
第4章 行列(行列の定義;行列の積 ほか)
著者等紹介
小山昭雄[コヤマアキオ]
1927年生まれ。48年東京大学理学部数学科卒業。旧制武蔵高等学校、上智大学を経て、学習院大学名誉教授。専攻は数理経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Oezy_k
1
非常に丁寧かつ詳細に説明や証明が書かれているので、このシリーズは単独で完璧に理解しようとするよりは、一度議論の流れを追った後、辞書的に使うのが正解なのかなと思った。2012/06/26
kusano
1
復刊と同時に入手していながらなかなかまとまって勉強する時間がとれなかったがようやく最後まで読めたのでレビュー.第1巻の序盤は,高校数学と大学数学の接続という位置づけで,特に関数についての記述を高校数学より厳密にしている.その後は"行列式"からスタートするという,初学者にとっては意外にも思えるスタイルで話が進んでいく.定理の証明は,行間はさほど大きくないので,普通の数学書に比べれば圧倒的な読みやすさだと思う.読者が疑問を持ちそうな点や,少し進んだ議論については(コメント)で補足されており親切.2011/12/29
葉
0
自分の学力の問題もあるだろうが、行列式はわかりやすかったがベクトルのところは後半につれ理解が難しいところが多かった。全ての章で前半から後半にかけての難しさのインフレが大きかったが、数式でしっかりと理解できる本であると思う。各xに対して決まるyの値が1つずつであるときyはxの一価関数というのを忘れていた。2014/08/22