戦争の経験を問う
資源の戦争 - 「大東亜共栄圏」の人流・物流

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  • サイズ B6判/ページ数 370,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283779
  • NDC分類 334.51
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「大東亜」戦争期の東南アジア経済は占領者日本に蹂躙され,「大東亜共栄圏」はその名に反して住民に甚大な犠牲を強いた.ロームシャは「資源」とされ,命を粗末に扱われた.また,敗戦の色が濃くなるにつれて日本の輸送手段は破壊され,物資の滞留と廃棄を招いた.無駄遣いされた資源の実態と住民の無念さに,豊富な聞き取りと一次資料から迫る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

20
1996年8月、ジョグジャカルタ農村調査団にご一緒させていただいた先生の本。東南アジア諸国に多大な犠牲を強いた歴史を検討することはそのこと自体、しんどい作業である。しかし、二度と同じ過ちを繰り返さないためならできることでもある。ロームシャの恐ろしい生き地獄の描写。9万人もの人が鉄道建設中に亡くなったという(49頁)。安倍首相がこの事実を知った上で威張っているのか。食料不足で骨川筋衛門になっている姿も痛々しい(89頁)。どんなこともそうだが、驕り高ぶりで反省もなければ、被害者の怨恨からは逃れられないと思う。2014/01/28

陽香

2
201209272017/08/03

白玉あずき

2
労作です。人的資源の収奪についても知ることができました。東南アジアの植民地が、ヨーロッパ列強の支配から脱して独立できたのは日本のおかげ、みたいな意見を述べる人がいますが、そんな恥ずかしいこと言って欲しくない。補給線、制海権の確保の困難さと重要性についても知り、東の端の海洋国家の限界がわかります。四海波静かである事を祈ります。2012/11/20

Ahmad Todoroki

1
倉沢さんの本としては他の著作の内容とだいぶ被るが、テーマが限定されているのでより読みやすいかもしれない。当時の大日本帝国に蔓延していた病は本書でも確認できる。即ち、軍事偏重、愚劣なセクショナリズム、人種民族差別、人権蹂躙、非合理的精神、呆れるほどの硬直性と教条主義などなど。大日本帝国が滅んで本当に良かった!!!ただしその残滓はまだ現在の日本国でも容易に見つけられますが...2023/06/06

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