• ポイントキャンペーン

戦争の経験を問う
抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 276,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000283762
  • NDC分類 223.806
  • Cコード C0321

出版社内容情報

植民地期ビルマに生きた人々は、宗主国イギリス、占領者日本にどう向き合い、いかに独立を達成したのか。「抵抗」か「協力」かではとらえきれない、彼らのしたたかなナショナリズムから、近代ビルマ史を論じ直す。

内容説明

植民地期のビルマに生きた政治・行政エリートは、宗主国イギリス、占領者日本にどう向き合い、いかに独立を達成したのか。初代首相バモオ、国民的英雄アウンサン、その「暗殺者」ウー・ソオ、そしてコミュニストやエリート官僚たちの歩みをたどり、「抵抗」か「協力」かではとらえきれない、彼らのしたたかなナショナリズムから、近代ビルマ史を論じなおす。

目次

序章 抵抗と協力のはざま
第1章 強制された国家のなかで―植民地ビルマの特徴とナショナリズムの展開
第2章 バモオ―知識人政治家の光と影
第3章 アウンサン―国民的英雄への道
第4章 ウー・ソオ―ナショナリストと暗殺者のはざま
第5章 ビルマ人コミュニスト―反日と「苦渋の親英」のはざま
第6章 ビルマ人高等文官―対英協力者とナショナリストのはざま
終章 独立後の英国・日本との関係―軍の政治的台頭のなかで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

19
英国式支配で、少数精鋭のエリート行政官が統治。宗教中立政策も支配の特徴(27頁)。バモオは史上初のビルマ人首相として組閣(58頁)。アウンサンはスーチー氏の父(113頁)。彼女からすれば、父が政治的に柔軟な判断ができる人間だったとみなしている。左翼文献の読書会もタキン党の内外で開催された(163頁)。私は政治的意図はないが、個別に本の付加価値を高める学習支援を行いたい。 2014/10/26

Alcazar

1
ビルマの各指導者達が国内国外両者への対応を迫られ、抵抗と協力のバランスを舵取りしていく様が分かる。授業同様におもしろいが、頭を使うことは間違いない

denken

1
ちゃんと名は体を表す題名ですので,現代ミャンマーを知る手がかりとしては,同著者の『アウン・サン』の方が,比較的すっきりわかると思われる。主に,第二次世界大戦の際,それぞれの人物が,どのように立ち回ったかの描写に割かれている。『アウン・サン』では,南機関が印象深かったが,この本で印象に残ったのは,マウントバッテンである。アウン・サンを知りたいなら断然,『アウン・サン』をお勧めする。2011/02/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/623092
  • ご注意事項