内容説明
人間の苦悩の果てに、何かが変容する。非暴力をつらぬくガンディーの精神的よりどころとなり、死の床にあるシモーヌ・ヴェイユが愛読した、ヒンドゥーの聖典。
目次
第1部 書物の旅路―バガヴァッド・ギーターの誕生(聖典の誕生;原型を探る;出版と新しい学の誕生)
第2部 作品世界を読む―人の苦悩と神の変容(神の表象をめぐって;人の苦悩のありか;アルジュナついに立つ―第一八章読解)
著者等紹介
赤松明彦[アカマツアキヒコ]
1953年、京都府生まれ。1983年、パリ第3(新ソルボンヌ)大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院文学研究科教授。インド哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
O. M.
1
「バガヴァッド・ギーター」の解説書。本書を読もうという読者は既にギーターをある程度読んでいると思いますが、そういう方にはあまり斬新な解釈は見いだせないかもしれません。後半に、ヘーゲルやガンジーのような著名人がギーターをどう読んだか、といった解説があり、ここは興味深く読めました。2018/09/05
chokujin
0
戦士アルジュナはなぜ神クリシュナに説得されて、再び親族と戦う戦争に立ち上がったのか。謎解きのように進む古典・思想の解説書である。面白い。その答えに、人の生き方に対する勇気をもらった。少なくとも、読後感は良い。ギーターそのものを何度かよまなくてはならないとも思ったし、その後、もう一度本書を読んでみたい。2012/01/21
Mayumi O
0
ギーターの各箇所への解釈なのかと思い、理解を深めるために読みました。少し想像とは違いました。「書物誕生」とあるように、いろいろな解釈が生まれてきた背景などが中心となっていて、ちょっと物足りなかったな。2011/11/09
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