出版社内容情報
19世紀末から20世紀初頭、列強による中国「瓜分」の危機感を背景に、体制打倒による中国の再生を目指す革命派と、王朝体制下での改革を目指す立憲派を、近代国家形成を求める同じ思想的台座の上で把握する。
内容説明
列強による「瓜分」の危機感を背景に、中国における近代国家建設はどのように模索されたのか。革命と立憲(改良)という清末の二大政治潮流を、対立だけではなく思想的影響関係や相互交渉の実態に留意しつつ再構成し、その関連原典を扱う。また、今日の中国国内の宗教・民族問題の起源をなす清末期の民族と国家の関係にも焦点を当てる。「革命思想の形成」「革命思想の展開」「立憲改革」「民族と国民」という四つの章に分けて、辛亥革命前夜の中国思想の動態を描き出す。
目次
1 革命思想の形成(ハワイ興中会章程―孫文;香港興中会章程―孫文 ほか)
2 革命思想の展開(一人一人の革命道徳―浙江派;一省の自立―湖南派 ほか)
3 立憲改革(変法の上論;南北アメリカの諸華僑に答えて、中国は立憲を行いうるのみで、革命を行いえないことを論じた書簡(抄)―康有為 ほか)
4 民族と国民(中国史叙論―梁啓超;新民説(抄)―梁啓超 ほか)
著者等紹介
村田雄二郎[ムラタユウジロウ]
1957年生。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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