出版社内容情報
首相の座に返り咲いた安倍晋三は、政権維持のため、さまざまな策を講じる。小刻みな衆院解散で党内反対派を抑え、一部野党と連携、野党の分断・弱体化を進め、さらに内閣人事局による官僚支配やメディアへの圧力も強めた。こうして強固な体制を築いた安倍は、秘密保護法や安保法制を成立させ、二〇一六年の参院選にも大勝。念願の憲法改正を視界に収めるが…。
内容説明
政治記者歴40年の著者が豊富な取材メモをもとに平成時代の政治を描く、政界ノンフィクションシリーズ。本巻では、平成時代最後の政権にして憲政史上最長となった第二次安倍政権の前半期を詳細に描く。5年ぶりに政権に復帰した安倍晋三は、第一次政権の反省にもとづき、政権維持のため、さまざまな策を講じた。巧みな人事で党内反対派の動きを封じ込め、小刻みに衆院を解散。勝利することで求心力を高めた。さらに野党を分断・弱体化させ、内閣人事局を使って官僚を支配、メディアに対しても圧力を強めた。盤石な政権基盤を確立した安倍は特定秘密保護法や安保法制を成立させ、2016年の参院選でも大勝し、ついに悲願の憲法改正が視界に入ってくるが、突然、天皇が「退位」を表明する…。
目次
国政選挙連戦連勝
チーム安倍始動
改憲への小手調べ
安倍一強体制の確立
憲法解釈の変更
不意打ち解散
戦後七〇年の大転換
安保法制の成立
日韓慰安婦合意
伊勢志摩サミットとオバマ広島訪問
小池旋風
総裁任期延長へ
著者等紹介
後藤謙次[ゴトウケンジ]
1949年生まれ。1973年早稲田大学法学部卒業。同年共同通信社入社。自民党クラブキャップ、首相官邸クラブキャップ、政治部長、論説副委員長、編集局長、TBS『ニュース23』キャスター、テレビ朝日『報道ステーション』コメンテーター等を歴任。現在はフリーの政治ジャーナリストとして活躍。共同通信客員論説委員。白鴎大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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