ゲド戦記〈2〉こわれた腕環

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000280723
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。青年ゲドは、平和をもたらすエレス・アクベの腕環を求めてアチュアンの墓所へおもむき、暗黒の地下迷宮を守る巫女の少女アルハと出会う。

著者等紹介

ル=グウィン,アーシュラ・K.[ル=グウィン,アーシュラK.][Le Guin,Ursula K.]
アメリカの作家。1929年、カリフォルニア州バークレー生まれ。『闇の左手』をはじめとする大人向けSFでヒューゴー賞、ネビュラ賞をはじめ数々の賞に輝く

清水真砂子[シミズマサコ]
1941年、朝鮮生まれ。青山学院女子短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

345
途中まではアルハ(テナー)の物語。そして、「エレス・アクベの腕輪」を介して、第1巻の砂洲での兄妹の物語がここに円環を結ぶ。物語内に語られたことを遥かに超える時間が紡ぎだされるところに、この作品の悠遠さが遺憾なく発揮される。ただ、それにしてもこれはキリスト教世界にあっては、きわめて異教的な物語である。すなわち、これはキリスト教以前の世界が語られる悠久の叙事詩なのだ。そして、世界の秩序の意味が根底から違っている。一見したところ混沌にしか見えかねない原理がそこにあるはずであり、それを求めるのがゲドの旅なのだ。 2017/08/19

藤月はな(灯れ松明の火)

85
闇と身も知らぬ王に仕える為に世間から引き剥がされたテナー。家族から愛された名を奪われ、アルハとして生きる事になった彼女が全く、しおらしくなく、自分の与えられた権威を傘に来て程々に傲慢で残酷なのがリアル。自分が生きるために過ごしてきた事が間違いで無駄だったという事実を知る事よりも、その後をどう生きるかが全く、検討もつかない状況が怖いのはよく、分かるな・・・。そしておとぎ話な王子様的役割のゲドより、アルハ=テナーを最後まで一人の少女として真摯に接したアマンが素敵。テナーが彼への恩義と罪悪感で揺れる場面が印象的2019/05/16

Willie the Wildcat

56
伝統、風習、あるいは言い伝えが思考を曇らせる。象徴が、(「影」ではなく)「名なき者たち」。テナーの心底の違和感に響くゲドの存在。エレス・アクべの腕環の謂れと想いに触れる。そこに何かを感じ、考え、そして導く結論。心に応えることが、”自己”再起への一歩。絶え間ない心の葛藤・揺れは、人生の山谷の心情描写に感じる。心の師となるオジオンの下、テナーの今後の成長が楽しみ。2015/08/28

まりお

55
地下の迷宮に、大巫女アルハとして生きてきたテナー。最後は自分の選択で与えられた生き方を捨てる。それを捨ててからのテナーは、その重みにとても苦しんでいた。分からない、恐い、と叫んで。自由とは軽いものではない、たくさんの重みを背負うことになる。2017/10/01

ポップ

40
アチュアンの墓所を守る大巫女の生まれ変わりとして育てられた少女アルハ。神殿の地下にある大迷宮へ潜入したゲド。闇に喰らわれし者と光を求めし者の遭遇にアースシーの命運が託される。アルハに仕える厳格なサーと傲慢なコシルの巫女の対比はピラミッド社会の縮図と言える。付き人のマナンは如何にも腰巾着であるが分をわきまえ尽くす。巫女見習いペンセとの友情は、身分の違いを目の当たりにすれども、気安い仲をみた。壊れた腕環は真の姿を取り戻す。信頼と自由を優しく語り“沈黙の人”オジオンから受け継いだ静かな心を宿すゲドによって。2020/10/25

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