出版社内容情報
過去と未来が折り重なって戦後の日中関係が築かれていくさまを、堀田善衞、謝冰心、巴金、開高健らの作品から見る。
内容説明
日中戦争終結後、両国の国交は途絶えたが、侵略を悔恨する日本と、反米帝国主義への共闘を呼びかける中国のあいだで連帯感が生まれた。だが文化大革命をめぐって評価がゆれる。激動する国際情勢のなかで文人たちは何に期待を寄せたのか。堀田善衞、謝冰心、梅蘭芳、武田泰淳、巴金、開高健らの作品をとおして、過去と未来が折り重なり築かれていく戦後の日中関係を見る。
目次
1 悔恨と反省(心喪の説;中国知識人におくる ほか)
2 中国革命への憧憬(毛沢東と蒋介石;心に残ったこと ほか)
3 まなざしの変化(日本の前途;日本紀行 ほか)
4 赤い国への旅人(赤い国の旅人(抄)
軍人の見た新中国 ほか)
5 文化大革命への礼讃と反発(「文化大革命」の進展;毛沢東に訴う(抄) ほか)
著者等紹介
張競[チョウキョウ]
明治大学教授。比較文化学、東アジア文化交流史
村田雄二郎[ムラタユウジロウ]
東京大学教授。中国近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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