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岩波モダンクラシックス
世界と世界史

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000271424
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0010

内容説明

現代に至るまで、西欧哲学のなかにいまだ根強く生き続けるキリスト教神学。本書は、哲学が「神への信仰」から離れるためには必然的に古代ギリシャ的または東洋的思惟に戻らざるをえないとする著者が、近世以来の哲学における知識と信仰との混同を指摘しつつ、人間思惟の歴史を跡づけた名著である。

目次

世界と世界史(哲学のテーマとしての宇宙の省察;ギリシャの宇宙論と自然神学との一致;キリスト教的世界概念と近代哲学におけるその世俗化;歴史と世界史と歴史的実存)
人間の本性と人間性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
永遠の法則的「宇宙」と死すべき人間の対照という観点から、永遠への知を求めた古代ギリシャとキリスト教的西洋は異なると著者は言う。西洋は宇宙に代えて永遠の神への知を求めることで知と信仰と混交させ、「世界」を作り上げた。神の権威が衰退する近代は、人間と歴史が神に代わり「世界史」としてこの混交状態を引き継ぐ(ヘーゲル)。が、現代もこの状態は継続し、外在化した世界からの人間の疎外と捉えられている、と著者は言う。本書はハイデガー思想を通して、疎外を作り出す知と信仰の混交の分離に向けて、東洋や古代ギリシャの思想を探る。2021/10/10

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