ポストモダン・ブックス
リオタールと非人間的なもの

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  • サイズ B6判/ページ数 112p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270816
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0310

内容説明

先進資本主義による飽くことなき効率追求のもとで、「人間」が際限なくコンピュータに取って代わられてゆく現代の「非人間主義」の趨勢に、晩年のリオタールは激しく警鐘を鳴らした。高度医療技術・IT・人工知能など、テクノロジーの発達とともに人間と機械の境界がますます曖昧化してゆくなか、新たなヒューマニズムはいかにして可能なのか。

著者等紹介

シム,ステュアート[シム,ステュアート][Sim,Stuart]
イギリス、サンダーランド大学教授。批評理論・文化理論

加藤匠[カトウタクミ]
1977年生まれ。上智大学大学院博士後期課程在籍。19世紀イギリス文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルゴス

2
リオタールのポストモダン論や『文の抗争』などの部分をあっさりと通り越して、晩年の『非人間的なもの』に焦点を合わせて、サイボーグ論などに向けて補助線を引いた一冊。この道筋ももちろん面白いのだが……。★★☆2018/01/08

ShiTan

1
IT・機械などの非人間的なものについて、先進資本主義と結び付けて抵抗すべきものととらえるか(モダン)、既存の体制に抵抗するもしくは崩壊させるものとして歓迎するか(ポストモダン)。(前者はリオタール、後者はハラウェイ・女性解放の文脈で)。2014/10/18

fumya

1
アンチ・インヒューマニズムな論考。基本的な考えとしては同意なのだが、言論としては少し弱くも感じる。しかし、「人間らしさ」の確保は義務である、と言い切るリオタールの姿勢は頼もしくもある。2014/06/16

mabobo

0
大きな物語の崩壊の人というイメージしかなかったけど、機械、ITからの人間性への問は、学びになりました。でも難しい!!!!2015/10/19

しろのやま

0
・リオタールの主張は至極単純化すれば「差異があるのが人間でしょ!」ってところにあって、対置されてるハラウェイはジェンダーの立場から「差異がなければ平等じゃない!」と主張。・資本主義の行き過ぎは人間よりも効率を優先していくので社会はもっと非人間的になるって議論、ゼ〇ショーの役員はじめ新自由主義者にぶつけて意見を訊いてみたいところ。・西垣通氏の解説と読書案内が秀逸なので1冊でかなり美味しい。2014/08/06

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