出版社内容情報
心理療法やカウンセリングによって実際にはなかった幼児期の虐待の記憶が患者の心に作られる―作られた記憶症候群と呼ばれる症状の元凶はフロイトの理論にあるのか? 記憶や抑圧をめぐるフロイトの思索をたどり直す.
内容説明
心理療法やカウンセリングによって患者の心に実際には存在しなかった幼児期の性的虐待の記憶が作られる―「作られた記憶症候群」と名づけられて激しい議論を巻き起こした症状の元凶は果たしてフロイトの精神分析理論にあるのか?フロイトの思索の跡をたどり直し、記憶・抑圧・トラウマ等々をめぐるその見解をさぐる。
著者等紹介
モロン,フィル[モロン,フィル][Mollon,Phil]
精神分析家・臨床心理学者として治療と著述に精力的な活動を展開
中村裕子[ナカムラヒロコ]
1965年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程単位取得退学。神戸大学非常勤講師。イギリス文学
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