出版社内容情報
国際移民・国際難民の時代である21世紀。国境を越えて移動する人々の数は増加の一途をたどる一方、国際的な移民数の増加とともに、従来はその大多数を占めた「南から北」以外の移動が増え、多様化・複雑化しつつある。こうした新しい状況にある人的移動に様々な観点から光をあて、その実態と構造を分析する。
内容説明
国際移民・国際難民の時代である二一世紀。国境を越えて移動する人々の数は増加の一途をたどる一方、国際的な移民数の増加とともに、従来はその大多数を占めた「南から北」以外の「南から南」「北から北」「北から南」といった移動が増え、多様化・複雑化しつつある。第6巻では、こうした質・量ともに新しい状況にあるグローバルな人的移動に様々な観点から光をあて、その実態と構造を分析する。
目次
一元的な移動のあり方・捉え方を問いなおす
1 「南から南」への移動(湾岸産油国のフィリピン人移民戦略とネットワーク;インド人移民社会の形成―「南」で最大の移民送出国に関する考察;湾岸アラブ諸国の移民社会―非包摂型移民制度の機能;東南アジアの移民受入国―移民政策と国民‐移民関係の類型化;日常的に越境移動する人々をめぐる政治的実践―南部アフリカにおける事例から;アフリカと中国を結ぶ人とモノ―ナイジェリアの中国人コミュニティとホスト社会の関係)
2 「北から北」、「北から南」への移動(「北からの移動」という視点の転換―移民研究の新たな展望とその意義;南アジアの中古品貿易業―アフガニスタン人移民企業家のトランスナショナルな移動;ケア労働者の「北‐北」移動―豪州における日本人若年女性の低賃金労働とその課題;北から南への移動―日本からマレーシアへの国際退職移住・ライフスタイル移住)
著者等紹介
松尾昌樹[マツオマサキ]
1971年生。宇都宮大学准教授。専門は中東地域研究
森千香子[モリチカコ]
1972年生。同志社大学教授。専門は国際社会学、都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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