出版社内容情報
「主語のない世界」にいかに向きあうか。混迷する社会状況をしっかり捉えるために、国家主体等のアクターそのものではなく、それら相互のさまざまな関係性が織りなす「主体の見えない出来事」に着目するグローバル関係学。多彩なアプローチによって複雑な関係を「見える化」する学問的意義と理論的なベースを明快に解説する。
内容説明
グローバルな危機に直面するいま、混迷する社会状況をしっかり捉えるために何が求められているのか。本シリーズが提唱する「グローバル関係学」は、国家主体等のアクターそのものではなく、それら相互のさまざまな関係性に着目して「主体のみえない出来事」に迫り、分析する試みだ。第1巻では、この主体中心的視座から関係中心的視座への転換のもと、多彩なアプローチによって複雑な関係を「みえる化」する学問的意義と理論的なベースを明快に解説する。
目次
グローバル関係学はなぜ必要なのか―概説
1 「グローバル関係学」の枠組み(「みえない関係」を分析する―埋め込まれた関係という視座;通時的関係性の錯綜から「危機」を分析する;国際関係におけるポスト・ポジティビズムおよび仏教と関係性の問題;政治経済的地域統合の学理―突発的な変化が生じる階層的な理由)
2 「関係性」をどう分析するか(グローバル時代の複雑化するネットワークのビッグデータを活用した「見える化」;計量テキスト分析による関係性分析;宗派主義の外へ―レバノンにおける「分節」生成の場面から)
著者等紹介
酒井啓子[サカイケイコ]
1959年生。千葉大学グローバル関係融合研究センター長。地域研究(イラク政治)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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