出版社内容情報
活力を失った日本経済はいかにして再生させうるのか.経済のメカニズムを企業活動及び経済システムの新陳代謝というきわめて斬新な視点から捉えなおし,不確実性概念の再構成を通して経済再生の可能性を追究する大胆な問題提起.
内容説明
長い不況を超えて企業と経済システムの再生が語られるなか、いかにしたら経済の活性化を実現することができるのか。本書は、現代経済のありようを新陳代謝のメカニズムという独創的な観点から捉えなおし、経済再生のための処方箋を提示。またその作業を通して、有効性を失いかけた経済学の再構築を企図した意欲作である。F・ナイトやケインズ以来の「不確実性」の概念を新たに理論的に再構成し、経済社会の「老化」を分析。法人資本主義・株主資本主義の展開を見据えつつ、アングロ・アメリカ型社会における事業再生の意義について考察する。その一方で日本社会の構造特性についても考慮を払うことを忘れることなく、複眼的視点から再生への道筋を明らかにする。
目次
第1章 老化と不確実性の因果律(身体的老化と経済的老化;老化と不確実性 ほか)
第2章 グラスルーツの中の再生の力学(競争論の再検討;再生ファンドの歴史と実態 ほか)
第3章 マクロ経済の構造と事業再生の意味論(金融的組織としての株式会社;株式会社再生の意味論 ほか)
第4章 不確実性の意味論的再検討(「豊かな人間観」からの再出発;人間の不完全性と可能性 ほか)
第5章 日本における再生問題(日本的なるものの意味論的特性;日本社会論再考 ほか)
著者等紹介
中込正樹[ナカゴメマサキ]
1950年甲府市生まれ。1973年東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程を経て、現在青山学院大学経済学部教授。1986年東京大学より経済学博士号を取得
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