シリーズ・現代経済の課題
事業再生のマクロ経済学―老化する経済への挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270441
  • NDC分類 331
  • Cコード C0333

出版社内容情報

活力を失った日本経済はいかにして再生させうるのか.経済のメカニズムを企業活動及び経済システムの新陳代謝というきわめて斬新な視点から捉えなおし,不確実性概念の再構成を通して経済再生の可能性を追究する大胆な問題提起.

内容説明

長い不況を超えて企業と経済システムの再生が語られるなか、いかにしたら経済の活性化を実現することができるのか。本書は、現代経済のありようを新陳代謝のメカニズムという独創的な観点から捉えなおし、経済再生のための処方箋を提示。またその作業を通して、有効性を失いかけた経済学の再構築を企図した意欲作である。F・ナイトやケインズ以来の「不確実性」の概念を新たに理論的に再構成し、経済社会の「老化」を分析。法人資本主義・株主資本主義の展開を見据えつつ、アングロ・アメリカ型社会における事業再生の意義について考察する。その一方で日本社会の構造特性についても考慮を払うことを忘れることなく、複眼的視点から再生への道筋を明らかにする。

目次

第1章 老化と不確実性の因果律(身体的老化と経済的老化;老化と不確実性 ほか)
第2章 グラスルーツの中の再生の力学(競争論の再検討;再生ファンドの歴史と実態 ほか)
第3章 マクロ経済の構造と事業再生の意味論(金融的組織としての株式会社;株式会社再生の意味論 ほか)
第4章 不確実性の意味論的再検討(「豊かな人間観」からの再出発;人間の不完全性と可能性 ほか)
第5章 日本における再生問題(日本的なるものの意味論的特性;日本社会論再考 ほか)

著者等紹介

中込正樹[ナカゴメマサキ]
1950年甲府市生まれ。1973年東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程を経て、現在青山学院大学経済学部教授。1986年東京大学より経済学博士号を取得
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

28
この本はマクロ的な観点から日本経済復活の可能性を論じています。ただ仏のマクロ経済学的な本とは異なり、数式もほとんどなく、現在置かれている日本の状況にどのようなことから行っていけばよいのか方向性が示されます。どちらかというとフラクタル理論や不確実性といった観点からの分析のようです。読みやすい本だと思いました。2015/05/13

rebanira_itame_man

1
事業再生の必要性を評価しながらも、長期にわたる繰り返しがアングロ・アメリカ型モデル構造の強化につながり、日本社会への悪影響の懸念がある。悪影響とは、主に合理主義からくる分解主義(企業は機能部品の集合体、あるいは取引のハブという仮想物)と実態の乖離という意味がわからない状態。不確実性の増大。不確実性からの脱却には理解のベースとなるパラダイムを変化させることが必要。これまでの甘えのはびこる環境をかえ、自ら最適な場を確保する(例:MBO)か場を用意してあげる(例:透明な株式市場や株式持合解消の促進)ことで、アン2011/10/14

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