出版社内容情報
長年の企業調査の具体的成果を基に,経済再生の鍵を握る中小企業のさまざまな課題を浮彫りにし,今後の企業政策と事業展開について考察.バランスのよい叙述で,多様な顔をもつ中小企業の本質に迫る示唆的な論考.
内容説明
その浮沈が、いま経済再生の鍵を握ると言われるほど決定的な重みを持ちつつある中小企業。製造業を中心とする長年の企業調査の具体的成果を基に、「異質多元的」とされる中小企業が担う重要な役割と直面するさまざまな課題を浮彫りにし、新しい経済環境のなかでの今後の企業政策のあり方といま何が中小企業の事業展開で求められているのかを考察。中小企業の本質を捉えるバランスのよい叙述はおおいに示唆的である。企業調査と理論的歴史的考察とを綜合する、二〇年間にわたる緻密な研究の成果であり、中小企業論に新風を吹き込む一冊。
目次
第1章 中小企業への視座
第2章 『中小企業白書』を読む
第3章 日本的下請システム
第4章 日本的下請システムの変化と中小企業
第5章 産業集積と中小企業
第6章 中小企業政策
第7章 中小企業の課題―最近の取り組みから
著者等紹介
植田浩史[ウエダヒロフミ]
大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授。専門は、中小企業論、日本経済史、日本経営史。1960年生まれ。東京大学経済学部、同大学院経済学研究科単位取得退学。大阪市立大学経済研究所助手、講師、助教授を経て2003年4月以降現職
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