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出版社内容情報
貨幣と市場、資本主義と社会主義、国家と共同体などを切り口にして戦後思想の変遷をたどる。
内容説明
戦後復興から経済成長、バブルの膨張と崩壊を経て現在の長期不況に至る日本経済の戦後史―重化学工業から情報・サービス産業へと向かう産業構造の変動は、社会の様相を変え、「モノ」から「コト」へ、価値と行動の規範を揺るがしてきた。共同体の破綻を予感させるグローバル金融資本主義社会を迎える今、思想の可能性はどこにあるのか。資本主義と社会主義、貨幣と市場、国家と市民など、様々な切り口からその系譜を辿りながら、「経済思想」の希望を探る18篇。
目次
1 占領・戦後復興―傾斜生産方式とインフレーション
2 成長と変革―共同体、国家独占資本主義、市民社会、マルクス主義
3 市場とその外部―資源枯渇、環境保護、フェミニズム
4 日本経済社会の特殊性―法人資本主義、日本文化論、大衆的富裕化
5 グローバルと反グローバル―セーフティーネット、格差、会社
6 ポスト資本主義、中国と東アジア共同体
著者等紹介
西部忠[ニシベマコト]
1962年生。北海道大学大学院経済学研究科教授。東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、北海道大学経済学部助教授等を経て、2007年より現職。専門は進化経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
2
私にとって経済用語は難しく、ほぼ理解不能といった面もあったが、善かれ悪しかれ戦後日本は経済発展に支えられてきたし、ほとんどの日本人はその恩恵に浴してきたと言えるだろう。つまり、少なくとも衣食住に関する生の最低条件は、生まれながらにして与えられていたというのが、戦後特に高度成長期以降生まれの日本人にとって無視できない事実だろう。そのために努力してきた先人(私にとっては親世代)に対する尊敬と感謝を忘れてはならないだろう。しかしこの先、同様の価値観の延長では日本はたち行かないというのも事実だろう。→(2) 2018/06/06
Go Extreme
1
占領・戦後復興―傾斜生産方式とインフレーション 日本経済の破局を救うもの―現実過程の分析:農村の封建性 民主主義的言辞による資本主義への忠勤 市場とその外部―資源枯渇、環境保護、フェミニズム:自動車政策 エコノミーとエコロジー マルクス主義フェミニズム 日本経済社会の特殊性―法人資本主義、日本文化論、大衆的富裕化 法人資本主義と 文明比較の構造 グローバルと反グローバル―セーフティーネット、格差、会社:格差の現状 ポスト産業資本主義・会社のあり方 ポスト資本主義、中国と東アジア共同体 東アジアの未来2021/05/13
numainu
1
評価C2017/06/07