出版社内容情報
9.11事件後,流動化する世界,バブル崩壊後,内向化する日本の中で,時代の風を敏感に受け止める感性,世界の潮流を正しく理解する脳力,新しい世界に立体的に関わっていく行動力が求められている.世界の現実と豊かさを知ろうとする市民にとって手放せない,ポスト冷戦の世界を生き抜くための知恵が詰まったガイドブック.
内容説明
イギリスのインド支配を帝国主義的ナショナリズムという視点でとらえ、ガンディーの非暴力不服従運動とネルーの政教分離主義を、それに対するカウンター・ナショナリズムとして理解する。英印双方のナショナリズムは、インド独立後、一方では排外的なヒンドゥー・ナショナリズムを生んだ。他方で、グローバル化の今、世界に散在するインド移民コミュニティの論理として、多元的な国家の形を模索する新しいディアスポラ・ナショナリズムを育み、「悠久のインド」イメージを塗り替えようとしている。
目次
序章 ナショナリズム再考(アメリカの「ジハード」セミナーにて;ナショナリズム論の変容)
第1章 インド近代とナショナリズム(インド・ナショナリズムの対立軸;ヘゲモニーなき支配―植民地国家とナショナリズム ほか)
第2章 ガンディーとネルー(インド移民とマハートマ・ガンディー;中国移民とインド移民ネットワークの結びつき―アジア人登録法をめぐって ほか)
第3章 独立後のナショナリズム(ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭;グローバリゼーションとインド人移民 ほか)
終章 国境を越えるナショナリズム
著者等紹介
長崎暢子[ナガサキノブコ]
東京大学文学部東洋史学科卒、デリー大学客員教授、東京大学教養学部教授、ハーバード大学客員研究員を経て、現在、龍谷大学国際文化学部教授。インド近代史
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