出版社内容情報
社会主義体制の崩壊によって失効したかに見えるマルクスの思考―その可能性の理論的鉱脈をアクチュアルな問題群に連結し,現代資本制批判のための新たな領野に解き放つ.資本の支配に対抗する,変革のための条件とは何か.
内容説明
グローバルな資本制の勝利は、わたしたちに何をもたらしたのか。社会主義体制の崩壊とともに失効したかに見えるマルクスの思考―その可能性の理論的鉱脈をアクチュアルな問題群に連結し、現代資本制批判のための新たな領野に解き放つ。『資本論』価値形態論の読解を通して、資本の支配に対抗する、変革のための条件をさぐる。
目次
1 『資本論』の世界に読み入る(読み入るための準備;「簡単な価値形態」の解読;物神性と物象化;貨幣生成のメカニズム;『資本論』の「適用領域」)
2 資本の「現在」(労働する身体;「周辺」の継続的再生産;サイバー支配)
3 基本文献案内
著者等紹介
崎山政毅[サキヤママサキ]
1961年生まれ。京都大学農学部助手、神戸市外国語大学助教授を経て、現在、立命館大学文学部助教授。専攻は、ラテンアメリカ現代史、第三世界思想研究
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