Series Social Science<br> 社会学―「非サイエンス」的な知の居場所

個数:

Series Social Science
社会学―「非サイエンス」的な知の居場所

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月30日 05時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000269971
  • NDC分類 361.16
  • Cコード C0330

出版社内容情報

数量データを用いない「質的研究」の比重が(とくに日本において)大きい社会学においても近年「量的研究」が浸透してきたが、両者の間は基本的に分断している。「サイエンスと言えるのか」との問いも投げかけられる社会学には何ができるのか? 古典的研究から最先端の成果までを縦横に紹介しながら、その存在理由を鮮やかに描き出す。

内容説明

心理学や経済学などの隣接分野と比べて、対象に近い。数量データをエビデンスとして用いない「質的研究」の比重が大きい。それらの性質をもって、「サイエンスと言えるのか」との問いを投げかけられもする社会学には、何ができるのか。古典的な研究から最先端の成果までを縦横に紹介しながら、その存在意義と今後の可能性を、鮮やかに描き出す。

目次

第1章 社会学における理論―演繹的ではない理論の効能(演繹体系としての理論;推論における偶有性の排除 ほか)
第2章 因果推論と要約―記述のための計量モデル(数量データの構造;関係モデルの優位性 ほか)
第3章 「質と量」の問題(質的研究と量的研究の分断;量的なものの質的決定 ほか)
第4章 知識の妥当性・実用性(距離化戦略と反照戦略(再び)
意味と反照性 ほか)
終章(「科学」への両義的な思い;科学との距離をめぐる戦略 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無重力蜜柑

12
良著。人文社会科学の「自然科学化」について扱う岩波の新シリーズの一冊で、副題の通り社会学の「非サイエンス」的な方法・理論・知見の内実や有用性を論じる。ところどころでポパーやクワインの名が出るし「社会科学の哲学」の認識論分野の例としても面白い。抽象的理論、数量データ、演繹的推論を特徴とする自然科学的な知の在り方を「距離化戦略」であり、それは分野の扱う対象に強い斉一性が想定できる(=扱う対象の構造がロバストである)が故に機能する。一方、対象が多様かつ変化に富む社会学ではそのような前提が通用しない。2022/01/04

awe

8
難解で十分に理解できたとは言えないが(特に3章は珍紛漢紛)、これまで多少勉強してきたはずなのにいまだになんだかよく分からない「社会学」について、理解を深める/新たな仕方で理解する一助にはなったかなと。本書の狙いは明快で、それは社会学の持つ「非サイエンス」的な要素がいかに学問に貢献し得るか、ということである。確かに、社会学は社会科学の1つでありながら、常々「(社会)科学なのか?」と疑問を突き付けられている「肩身の狭い」学問だなという印象を持っているので、この問は感覚的に理解できた。まず1章では社会学における2022/07/23

ぷほは

6
今年ベスト。社会学を他の自然/社会科学との比較からその特徴を炙り出していくと同時に、社会学内部における質的/量的の区別がいかに運用されているのかを、距離化戦略/反照戦略という二軸で整理していく。手際の鮮やかさにはもはや驚きはしないものの、エスピン‐アンデルセンの福祉国家比較論への評価や反照戦略としての質的調査に基づく研究への言及も非常にスマート。全体的には論点の再確認が多くやや冗長にも感じられるが、他の社会科学や科学哲学の専門家と一つ一つの論点をすり合わせながら書いているような文体がスリリングでもあった。2021/12/09

Bevel

4
社会学はその内部に、因果推論を行う「距離化戦略」と緩い概念的なつながりで特徴を示す「反照戦略」を同居させている。最終的に切り開かれるのは、「何のためにそうするのか」、つまり戦略を採用する際の目的、時間、場合の問いである。筆者の結論は、研究対象の等質性/異質性がそのつどの判断の手がかりになるというもの。量か質か、文系学問は必要かなどの問いを巻き込みつつ、議論の射程は社会学を超え、一種の科学論にまで広がっていく。大きなストーリーだけでなく、出てくる事例が面白くて、考えさせられる。二章が刺激的だったな。2022/01/09

まあい

3
「社会学はどのように科学的かor非科学的か」という疑問を抱いたことのある人すべてにオススメの1冊。コンパクトで面白く、また「はじめに」で議論の要約がまとまっているという親切設計。科学哲学的な議論でありつつ、同時に社会学における優れた研究の事例も挙げられており、「社会学ではどういう研究がなされているの?」という紹介にもなっている。2021/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18879064
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品