1冊でわかる
1冊でわかる 狂気

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  • サイズ B6判/ページ数 195,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268882
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0311

内容説明

西洋文化の歴史の中で狂気は驚くほど多様な扱いを受けてきた。どんな人間が「狂った」とされたのか?治療や保護は?それとも精神の病は社会の捏造なのか?社会史の第一人者がたどる狂気の歴史。

目次

1 序説
2 神々と悪魔
3 狂気と理性
4 愚者と狂愚
5 狂人の監禁
6 精神医学の発生
7 狂人
8 精神分析の世紀?
9 結語 新しい時代、古い問題?

著者等紹介

ポーター,ロイ[ポーター,ロイ][Porter,Roy]
1946~2002年。社会史・医学史。元、ウェルカム医学史研究所名誉教授

田中裕介[タナカユウスケ]
1972年生。英文学。成城大学非常勤講師

鈴木瑞実[スズキタマミ]
1962年生。精神科医。神戸市にて病院勤務。甲南大学人間科学研究所兼任研究員

内藤あかね[ナイトウアカネ]
1965年生。臨床心理士。甲南大学心理臨床カウンセリングルーム相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4fdo4

13
入門書に近い。狂気を宗教的や遺伝が原因とした考えから脳の病として精神医学へと変遷していくあたりを重点的に。監禁、拘束を否定している。いまだ日本はそれを行っていると報道がある。門外漢の私には時代遅れのやりかたに聞こえてくるのだが。。2023/09/30

更紗蝦

6
オカルティズムの範疇で捉えられてきた“狂気”が、心理学や医学の範疇で捉えられるようになるまでの過程を詳しく追った本です。ほんの少しですが前衛芸術やアウトサイダー・アートに関する記述がありますし(ただし「アウトサイダー・アート」という単語は使われていません)、デューラーやホガースなどの版画も参考図版として掲載されているので、アートに興味のある人も楽しめます。2014/01/24

xxx

1
欧米における「狂気」の解釈と対処の歴史についてまとめられている。フーコーが精神病院の登場を国家による「不可視の抑圧」として論じた一方、本書ではそれをフランス独自のものと批判し、ヨーロッパ都市部と北アメリカでは商業の発展及び余剰財の増加、サービス志向の高まりとして捉えられると論じている点が面白い。また17,18世紀の「知恵ある愚者」のイメージ、反権力思想をオープンにできる「特権」を持つものとしての「狂人」像も興味深いと思った。 2022/11/04

Lieu

1
有名な医学史家らしいのだが、ジョン・ロックやシェイクスピア、ホガースを事あるごとに持ち出すのがイギリス人らしい。あとやたら英文学に詳しい。17世紀「絶対主義」による狂人の「大監禁」というフーコーのテーゼに対し、それはフランスだけでは、と反論しているが、確かにその通りである。2021/11/29

陽香

1
200611282016/03/08

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