内容説明
イスラームをよりよく知るために。クルアーン(コーランのより原音に忠実な表記)の原義は「読まれる(誦まれる)もの」である。クルアーンは、千数百年にわたるイスラームの歴史のなかで一貫してアイデンティティーの強固な核となってきた。一字一句が神の言葉であって絶対的な権威をもつ聖典クルアーンとは、どのような書物であり、いかなるメッセージを発しているのか?どのように形成され、伝統的なムスリム社会、さらにまた近代化の波に洗われる現代のムスリム世界でどんな役割を果たしてきたのか?イスラームを理解するために欠かせない1冊。
目次
第1部 序論(はじめに;クルアーンのメッセージ)
第2部 近代世界におけるクルアーン(クルアーンの浸透;クルアーンの解釈;聖典という概念)
第3部 伝統的ムスリム世界におけるクルアーン(冊子体写本のクルアーン;テクストとしてのクルアーン;礼拝としてのクルアーン;真理としてのクルアーン;教義の対象としてのクルアーン)
第4部 クルアーンの形成(クルアーンの収集;預言者の一生とクルアーン;疑問と謎;おわりに)
著者等紹介
クック,マイケル[クック,マイケル][Cook,Michael]
1940年生。イスラーム思想史。現在、プリンストン大学中近東研究学科教授
大川玲子[オオカワレイコ]
1971年生。イスラーム学。日本学術振興会特別研究員
牧野信也[マキノシンヤ]
1930年生。イスラーム学。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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誰パンダ
tieckP(ティークP)
陽香
epitaph3
牛タン