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世界歴史選書
アフリカ「発見」―日本におけるアフリカ像の変遷

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  • サイズ B6判/ページ数 301,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268530
  • NDC分類 319.104
  • Cコード C0322

出版社内容情報

★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。

内容説明

日本人はアフリカの人々とどのような接触を経験し、どんなアフリカ認識を作ってきたのか。またそれはいかなる変遷を遂げてきたのだろうか。本書は、安土桃山時代の遭遇から間接情報に依存する江戸時代を経て、明治以降の地理書、政治小説や探検記、外交使節の記録、さらに大正・昭和の映画や冒険・秘境小説といった大衆文化に至るまで、アフリカ情報の受容を明らかにしながら、日本とアフリカの交渉の歴史を跡づける。「空白」から「闇黒」へ―日本におけるアフリカ・イメージの変容には、何が介在したのか。日本・アフリカ関係史に比較文化の視角から光をあて、西欧近代のアフリカ観を自らの眼差しとして抱えこんだ近代日本の自己認識のありかを問う。

目次

第1章 遭遇の時代―安土桃山時代(「弥介」と信長;天正遣欧使節 ほか)
第2章 迷走する「黒坊」像―江戸時代(長崎の「黒坊」たち;錯綜する情報 ほか)
第3章 旭日と闇黒と―大日本帝国とアフリカ(開国から帝国へ;『佳人之奇遇』と「連帯」 ほか)
第4章 イメージの檻―大衆文化にみるアフリカ(「暗黒」の系譜;野蛮の神話―冒険小説と映画 ほか)

著者等紹介

藤田みどり[フジタミドリ]
東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東北大学講師、助教授を経て、同大学院国際文化研究科教授。学術博士。専攻は比較文学・比較文化、アフリカ研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

belier

3
非常に面白かった。アフリカ黒人を日本人はどう見てきたか。宣教師とともに来日し、信長に仕えることになったアフリカ人「彌介」の話から戦後の「少年ケニア」までをカバーする。はじめ日本人は肌の黒さに驚きながらも基本的には偏見のない眼で黒人を見ていたが、西洋人の目を通してみるようになってから、福沢諭吉のように見下した見方をしてしまうようになってしまう。だが会津藩出身の小説家東海散士、敗戦を経験した作家山川惣治など、敗北の経験を経た人は黒人を人として描けるようになった。よく調べてうまく書かれている、目を開かれる良書。2016/11/06

takao

1
ふむ2020/11/18

カネコ

1
2010/11/11

ubon-ratchat

0
自分のアフリカイメージの貧困さを突きつけられる一冊。豊穣なアフリカイメージを得るために、アフリカ文学を読んでみたくなる効果もあったり。2010/08/23

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