出版社内容情報
初期キリスト教会最大の思想家にして,西洋の思想文化形成に計り知れない影響を与え続けた聖アウグスティヌス.ローマ帝国末期の激動の時代に生きた,ヴェールに包まれた聖人の実像を描くピュリッツァー賞受賞歴史家による力作.
内容説明
初期キリスト教会最大の思想家にして、西欧カトリックの思想文化形成に計り知れない影響を与え続けたアウグスティヌス。帝政ローマ末期の激動の時代に生き、精神の遍歴を重ねつつ彼が問い続けたものは何か。『神の国』『告白』『三位一体』など膨大な著作のエッセンスを引証しつつ、その人となり・思想をさまざまな誤読から解放し、人間的な実像を時代背景とともに描き出したピュリッツァー賞受賞歴史家による力作。巻末に、「アウグスティヌスをめぐる臆断」(大平健)を併載。
目次
第1章 アフリカ(三五四‐三八三年)(タガステ(三五四‐三六六年)
マダウラ(三六六‐三七〇年)
タガステ(三七〇‐三七一年) ほか)
第2章 イタリア(三八三‐三八八年)(ローマ(三八三‐三八四年)
ミラノ(三八四‐三八六年)
カッシキアクム(三八六‐三八七年) ほか)
第3章 アフリカ(三八八‐四三〇年)(タガステ(三八八‐三九〇年)
ヒッポ/聖職(三九一‐三九六年)
ヒッポ/内破(三九七‐四〇九年) ほか)
著者等紹介
ウイルズ,ギャリー[ウイルズ,ギャリー][Wills,Garry]
1934年生まれ。米国の歴史学者・作家・批評家。古典研究でイェール大学Ph.D.取得。現在、ノースウェスタン大学特任教授。数多くの大学で教鞭を取り続ける一方、歴史を題材とする人物論からカトリックを軸とする宗教論にいたる幅広い分野をカバーする旺盛な作家活動を展開。ピュリッツァー賞、全米批評家賞(2回)ほか、多数の賞を受賞
志渡岡理恵[シドオカリエ]
お茶の水女子大学大学院修士課程修了。博士課程単位取得。日本大学芸術学部など非常勤講師。専攻は英文学
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