脱文学と超文学

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000267045
  • NDC分類 908
  • Cコード C0395

出版社内容情報

かつての求心力を失い,文学は死んだのか? 純文学からベストセラー,漫画,ケータイ言葉,学校で習うブンガク,さらに本の装幀から文学賞,文芸雑誌の現場まで,そのつくられ方,読まれ方などを多角的に検証.

目次

編者から読者へ 「文学史」を蹴っとばせ
「矢沢永吉」と「ヘンタイよいこ」―一九八〇年代をめぐる覚え書き
「政治の季節」とは何だったのか―一九七〇年以後への視点
ざわめく書物―装釘と同時代文学
文芸誌とは何か、何だったのか
思いっきりおおざっぱな「ラブコメ」・試論―あるいは、「豊かさ」の申し子の少年たちは、なぜ、少女マンガに向かったのか、についての覚書
Jとポップの文学史
黄声濁声―「キャ~」と「ダミ」をめぐるケータイ空間/文学論
入試国語のルールを暴く

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
文芸評論家。1956年生まれ。新潟市出身。成城大学経済学部卒。児童書等の編集者を経て、94年近代文学評論『妊娠小説』でデビュー。話題を呼ぶ。以後、各紙誌で文芸評論や書評を執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

66
2002年の斎藤美奈子編のアンソロジー。斉藤の巻頭の文でいわゆる文学史、既存の文学という制度が成り立たなくなっていることとそれに代わる、これまで制度外だった非文学を語る。正直雑に感じる文もあるが、軽く読めて、非常に意欲的な内容が多い。80年代「矢沢永吉」と大量消費文化の到来や、大月隆寛の「ラブコメ」論や佐藤良明の日本歌謡曲のリズムの変化と小説への影響など。特に感心したのは石原千秋の受験国語の硬直化したイデオロギーについてと「新潮」編集長坂本忠雄の対談、文芸雑誌の変遷。純文学とはなにかと明解な回答がある。2018/04/28

ふわふわろうそく

0
大袈裟に言うと、1960年から70年代で隆起した文学が、80年代から変質し90年代に入ってさらに文学の全体像が分からなくなっていった、というくだりを理解出来たことが収穫。それからもう20年は過ぎてるのか…2013/05/23

numainu

0
評価B2009/07/26

numainu

0
評価C2005/04/05

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