出版社内容情報
イギリスを中心として17,8世紀に環大西洋規模で世界市場が形成され,さらに19世紀前半にかけてアジアから全世界へと拡大・深化されていく過程を,統計資料を駆使して明らかにする.多大なデータ分析に基づいて作成した60数点の図表を提示しながら,偶然や無法をも伴ったその過程を的確に読み解き,世界史像構築に示唆を与える.
内容説明
イギリスを中心として一七、八世紀に環大西洋規模で世界市場が形成され、さらに一九世紀前半にかけてアジアから全世界へと拡大・深化されていく過程を、多くの統計資料を駆使して明らかにする。
目次
第1章 世界史論的背景(「従属理論」・「世界システム論」;オブライエン・ウォーラーステイン論争;問題の再検討)
第2章 世界市場の形成(問題の所在;世界市場の史的前提;「繁栄」の構図;イギリスの貿易からみた一七、八世紀;「大西洋の時代」;「世界市場」と南アジア;世界市場の構造;世界市場とプランテーション)
第3章 世界市場の拡大と深化(イギリスの経済発展と世界市場;世界市場の歴史的性格)