出版社内容情報
近代世界の展開過程は,資本主義世界体制の構造化・再構造化の動きと地域世界から出てくる民衆運動の作用との接点においてとらえられねばならぬ-戦後歴史学の研究動向の総括の上に立ったこのような観点から,英・仏・独における近代国家形成の分析に主眼を置きつつ,近代世界の成立に至る世界史の動的な過程を描き出す.
内容説明
近代の一体的な「資本主義的世界体制」は、どのような論理をもって成立するのか。世界体制が凝集力をもって構造化されていく中で、民衆運動のエネルギーもまた反抗と凝集との両義性をもって「体制構築」にかかわった。「近代」と「民衆」という戦後歴史学の二大テーマに、根本的な語義転換を企図した野心作。
目次
序論 近代世界と民衆運動
第1章 歴史的前提―資本主義的世界体制の成立
第2章 産業革命
第3章 民衆の世界
第4章 国家と民衆
感想・レビュー
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