内容説明
沖縄を回復する志のもと、『おもろさうし』を基盤に、沖縄学を創始した伊波普猷。その願いは、戦後に引きつがれ、沖縄学はさらなる「にが世」の克服へと向かっていく。伊波普猷を中心に、思想史における沖縄とヤマトの相互性を追求し続ける著者の積年の研究を集成する。
目次
1 伊波普猷とその時代(世替りを受けとめて;新知識人の誕生と帰郷;『古琉球』;精神革命の布教者;転回と離郷;「孤島苦」と「南島」意識;「父」なるヤマト;亡びのあとで)
2 伊波普猷以後(沖縄の経験;沖縄をめぐる/に発する「文化」の状況)