出版社内容情報
地域社会でもビジネスでも、宗教に無知ではいられない。人口減で岐路に立つ寺社、個人化する葬送、オウム事件後の新宗教、スピリチュアリティと社会、在留外国人と地域の関係等、一冊でわかる現代日本の宗教事情。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
51
世俗化や信者数減少が言われる一方、未だに原理主義が勢いを増す世界情勢――。翻って日本。存続や役割が問われる寺社、墓と寺の後継者問題。オウム事件後の新宗教、スピリチュアリティ、ムスリム社会と地域の関係等々。一冊でわかる現代日本の宗教事情。<本書は一見すると現代日本の「宗教」を記述しているように見えるが、同時に約7割の日本人の「無宗教」性、あるいはその中に潜む宗教性をも問うものである。そうすることで、より多くの人々が様々な角度から「宗教」というものに向き合うことができるようになることが、本書の狙いである>。⇒2023/01/02
Nobu A
6
2018年初版。先日読了の「不寛容論」での言及本。非常に興味深い内容。宗教を学ばずに人種は理解出来ないのが持論。無神教(かく言う私もその1人)とは。国家神道や天皇崇拝は宗教として捉えるべきか。乱立する新宗教と最近のスピリチュアリティ等々。網羅的に宗教とは何か、また実状を教えてくれる。例えば、テロ活動を起こす一神教より多神教は寛容なのかに対する興味深いアンケート調査結果と聡慧な考察は示唆に富む。一定の距離を保っている在日ムスリムらとは比較的上手くやっているが、多文化共生はまだまだ前途多難のような気がする。 2021/09/22
ヨシツネ
3
こういうまともな研究があるのはいつも嬉しく感じる 現在の個人的な伝統回帰などにも触れているのでより繊細な視点を知りたいならオススメ2018/11/22
hideko
2
宗教の位置づけの変化や多様な宗教との付き合い方等を多角的に知ることからできる。 2018/12/02
非実在の構想
2
門外漢の臆断ではない、宗教学者による論文集。人間関係の変化による宗教の変化など示唆に富むものが多い。伝統宗教に個人で取り組むという自分の姿勢が、現代の潮流に則ったものであったと 知れたのは大きな大きな収穫。2018/11/02