出版社内容情報
法律家以外の刑事裁判の「担い手」たちの役割も見ながら、専門家と国民との役割分担を問う。
内容説明
今日の日本の刑事司法はどのような人たちが動かしているのか。そして、もしも被疑者や裁判員になったら、どのような経験をするのか。警察官、検察官、裁判官、弁護士はもとより、被疑者・被告人、裁判員、通訳、鑑定人、ジャーナリストなど法律家以外の担い手の役割も見ながら、専門家と非専門家との役割分担を考える。
目次
1 刑事裁判の当事者たち(日本の警察組織と警察官;日本の「蜘蛛の巣」司法と検察の活動;被疑者・被告人の防御主体性―黙秘権を手掛かりに;被疑者・被告人にとっての刑事司法;刑事弁護人はどんな人たちか)
2 被疑者・被告人の運命を決める人たち(検察審査会ははりきりすぎか;刑事裁判官はどんな人たちか;裁判員は何のために参加するか;裁判員という経験―人々は、裁判員を務めるという経験をどのように受け止めるか)
3 法廷の中と外とをつなぐ人たち(日本の司法通訳の現状と課題;精神鑑定から見た刑事司法;刑事司法と報道;刑事司法をめぐる立法の力学―被疑者取調べ録音・録画の義務化立法を素材にして)
著者等紹介
後藤昭[ゴトウアキラ]
1950年生。青山学院大学教授、一橋大学名誉教授。刑事訴訟法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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