出版社内容情報
政治は,はじまりの宗教に,そして宗教的なるものの本質に深く根を舌ろしている.宗教の懐から法と規範の言語が生成するとき,また神学がこの世界の編成原理へと翻訳されるとき,そこに作用している政治学とは何か.
内容説明
宗教の政治性/政治の宗教性、呪縛の構造を明るみに出す。神話、システム、痕跡―性的・内面的なるものの政治性と、社会編成の神学的枠組みと。宗教の輝きと危うさと―生と死の新しいかたちを探る。
目次
「宗教」と近代―世俗化のゆくえ
変身の時―内在光学とテオーリア
イメージの政治学
『山椒大夫』における政治/あるいは宗教離れ
二人のKと二人のS―超越者を受信する仕方について
「宮沢賢治」の三つの鏡―宗教・文学そして政治
アンソロジー 律法・格率・弁神論