出版社内容情報
魂,霊,気息…宗教的現象の主体は何と名付けられたか.ネオプラトニズム,グノーシスと東方的なるものなど,それぞれの世界像の鍵概念を探り,近代的自我の祖型を訪ね,そのポジとネガを再考する,魂のアルケオロジー.
内容説明
“私”という意識の創成。不定形で豊饒な、宗教の培養槽とは。魂、霊、気―東西の世界像の逆説に満ちた生成のプロセスを追う。宗教の輝きと危うさと―生と死の新しいかたちを探る。
目次
“個”のアルケオロジー―自我の祖型をたどる
魂と自己―ギリシア思想およびグノーシス主義において
姉なる魂宇宙霊
同一性の宗教空間―宇宙へと分散する「わたし」
飯と天と人と―東学の思想
霊的曼荼羅の現象学―中世神道の「発生」をめぐって
アンソロジー 魂・霊性・気