出版社内容情報
まじめに、ふかく、そしてゆかいに、世の中を見つめ続けた井上ひさし。本書には、著書未収録の著作の中から「世の中」をテーマとするエッセイを選りすぐって収録します。幸福、国家、情報を論じ、青春の思い出を辿り、人間のおかしさを綴る――さらに、江戸戯作者にならったパロディなど、井上ひさしならでは世界が広がります。
内容説明
本書のテーマは「世の中」です。幸福論、国家論、情報論から、青春時代の回想、江戸戯作者風パロディまで収録。まじめに、ふかく、そしてゆかいに世の中を見つめた、井上ひさしならではの世界が広がります。
目次
1 過去を見据えて未来へ
2 現代に生きる
3 青春の仙台
4 やぶにらみ情報の研究
5 おかしな人たち
6 喜劇の日常
7 井上ひさしの編集する江戸読売り
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934‐2010年。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家となる。1972年、『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiruhan
2
紙媒体で読む。流石の読みやすい文章に大満足。しかし最後の7章だけは、読むのが苦痛だった。こういうのはあまり好かんのだな、私。2023/09/04
mariko
1
「この世の真実が見えてくる」と。 S30年代にデモが多かった訳。 仙台の孤児院時代の話。 オイディプス王の話。 江戸読売り、よくもこういう話が続々と作れるものだ。2022/09/18
bigdad
1
☆☆☆2022/08/03
O-chami
0
2020年の第一段3冊に続いて、テーマ別に未収録エッセイや講演を纏めた4冊目が出ました。この後も2冊刊行の予定です。作家に成立ての若い頃の、静かだけど熱い想いが垣間見えるものが、特に興味深く読めました🙋 BGMは、ひばり児童合唱団で、「ひょっこりひょうたん島🌴」🎶2022/07/05