内容説明
東アジアで排外的ナショナリズムが勢いを増す一方、貿易依存度はますます高まり、いまや東アジアは、歴史上はじめて、ヒト・もの・情報がダイナミックに還流する空間としてその地域性を強めてきている。不毛なナショナリズムを克服し、制度としての東アジア共同体を構築する可能性はどのようにしたら開けるのか。政治・経済・社会変動など、ここ25年間を回顧し、膨大なデータを解析、2020年頃までの未来を展望する。5年間の共同研究の集大成。
目次
総論 東アジア広域協力の現状と課題―東アジア経済共同体設立へ向けて
1 部門横断的分析(貿易と直接投資;日本企業のビジネスモデルと日中経済;東アジアにおける景気の連動と波及―時系列と国際産業連関表による分析;グローバル・インバランスとアジア経済)
2 分野別分析(アジア金融システムとコーポレート・ガバナンス改革;東アジアの環境管理における後発性利益と国際環境協力;エネルギー問題の現状と協力枠組み;東アジアの農業・食料問題―貿易の自由化と地域協力;東アジア経済共同体と後発国 ほか)
著者等紹介
浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、経済学博士(専攻・国際経済学、開発経済学)
深川由起子[フカガワユキコ]
早稲田大学政治経済学術院教授、経済学修士(専攻・開発経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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