出版社内容情報
ロケット,動く家,CDなど斬新な着想にあふれ,最も弱いものを王にする鳥の国など卓抜なエピソードにみちた17世紀フランスの奇想天外の物語.キリスト教に対する痛烈な批判と大胆かつ洒脱な諷刺が全篇を貫く.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maqiso
1
冒険と雑多な思想や啓蒙が多くて面白いが、ユートピアらしさは薄い。『月』はドタバタ感が良いが、思想があまり一貫していないのが気になる。『太陽』の世界は地上の制限から離れていて楽しい。2018/11/28
葵子
1
大学の図書館で借りた。タイトルは違うけど、赤木昭三訳の日月両世界旅行記と同じ内容だと思います。ユートピア旅行記ものに対する解説と、本編の解説付き。面白かった。今よりもまだ全然科学が進歩していない頃に書かれたとは思えないくらい、天体や自然現象、人間の身体に対しての認識がちゃんとしているところに驚き。かと思うと、今では、ありえないだろ…って感じのことも言っている。月、太陽への行き方は、よく考えたな〜、って感心してしまう。夢があっていいと思うけど。色々と良かったけど太陽の国の精霊の木の描写が美しかった。2016/01/27