死の比較宗教学

死の比較宗教学

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000260732
  • NDC分類 160.8
  • Cコード C0314

出版社内容情報

著者の恩師である著名な宗教学者が癌宣告をうけた.大きな動揺のあと心安らかに亡くなるまでの軌跡を丹念に追い,その死を,「己の死」「汝の死」「社会的成員の死」などの相からとらえて,「死」の意味を考える.

目次

第1章 ある宗教学者の死(死への研究関心;癌の宣告;大手術の前後 ほか)
第2章 己の死(病苦をめぐって;他界・来世をめぐって;死の不条理をめぐって ほか)
第3章 汝の死(感情の錯綜をめぐって;犠牲をめぐって)
第4章 社会的成員の死(役割交替をめぐって;社会的強制をめぐって;死霊崇拝をめぐって)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koushi Kawasoe

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本書は、著者の大学時代の恩師であった岸本英夫がガン宣告を受けてから死を受容し、彼の死後に至るまでに生起した(またしなかった)様々な宗教現象について、宗教学的見地から考察していくもの。特に印象深かったのは、「なぜ悪人が生き延び、善人が死なねばならぬのか、神の正義とはなんたるか」という神義論である。こういった死の不条理に対して宗教が用意する答えは、決してそれを否定したり覆したり、解決したりするものではなく、あるがままの死をいかに受け入れさせる(説得する)かということなのだと、改めて感じた。2019/02/15

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