内容説明
毛沢東はパリ・コミューンを1つの理想とし文化大革命を発動した。5月革命の闘士たちは文革に現状打破の理念を重ね合わせた。フェミニズム、エコロジー、第三世界革命主義、マイノリティ集団の権利、ポスト構造主義…。フランス現代思想の源流にあったマオイズムと文革の衝撃。
目次
マオイストへの誘惑
第1部 造反の時(ブリュエ=アン=ナルトワの決戦;60年代のフランス;68年5月―リビドーの政治の勝利;マオイストとは誰のことだったのか;アラン・バディウのセクト的マオイズムについて)
第2部 知識人の時(ジャン=ポール・サルトルが完璧なマオイストだった瞬間;文化‐政治地獄のなかの『テル・ケル』;フーコーとマオイストたち―バイオポリティクスとアンガージュマン;ありえない遺産―文化大革命からアソシエイションのデモクラシーへ)
著者等紹介
ウォーリン,リチャード[ウォーリン,リチャード] [Wolin,Richard]
ニューヨーク市立大学大学院教授(2000年~)。専門は、思想・文化史、比較文学、政治学。特に、ハイデガーやニーチェ、またフランクフルト学派のマルクーゼ、実存主義や現象学、ポスト構造主義など、ヨーロッパ知識人の思想・思想史に造詣が深い
福岡愛子[フクオカアイコ]
社会学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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