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出版社内容情報
本書が対象とする「国体」思想や尊王攘夷思想・皇国史観等は、近代天皇制国家の支配イデオロギーとされ、まともに扱われることは少なかった。しかし日本人の国家意識を考えるとき、かつて猛威を振るったそれらを無視することは許されない。近代の屈折した国家意識を江戸思想史の淵源からたどり直し、あるべき国家観を見通す。
内容説明
「国体」思想や尊王攘夷思想、皇国史観など、近代天皇制国家の支配イデオロギーとして猛威を振るった諸観念を、われわれは本当に克服したのだろうか。たんに間違った観念として廃棄するだけでは、また亡霊のように蘇ってくるのではないか。日本の国家主義の本質を江戸思想史からたどり直すことで見えてくる、新たな国家像へのアプローチ。
目次
第1部(「国体」思想の発生;尊王攘夷思想;皇国史観の成立)
第2部(山鹿素行の思想的転回;伊藤仁斎における学問と実践;国家主義の祖型としての徂徠;本居宣長における宗教と国家;水戸学の特質)
第3部(伊藤仁斎の思想における「道」;天皇機関説事件のトリック)
著者等紹介
尾藤正英[ビトウマサヒデ]
1923年大阪に生まれる。1932年旧満州(中国東北部)に移住。1940年第三高等学校入学。1943年東京帝国大学文学部国史学科入学。同年12月、現役兵として召集され、1944年12月、第二航空軍(満州)に転属。1946年復員。1949年東京大学文学部国史学科卒業。1970年東京大学教授。1984年東京大学を定年退職。2002年日本学士院会員。2013年5月4日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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