生命と風景の哲学―「空間の履歴」から読み解く

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259378
  • NDC分類 519.21
  • Cコード C0010

内容説明

環境思想を学問として論じてきた著者は、2000年から全国の公共事業をめぐる紛争解決の調整役として、自身の思想を実践する活動を始めた。そこで求められたのはその「空間」に向き合い、生命と風景を結ぶ確かな思想だった。その現場での思想的な営為を集大成し、3.11以後に求められる新たな環境思想を探究する。

目次

「空間の履歴」から読み解く生命と風景―隠された「神話」の真実
第1部 空間への思想(喪失感の風景―佐賀県縫ノ池と京都府上林川;風景‐とともに‐あること―広重の見た風景から;安土桃山の宇宙対話―エンクロージャの思想をめぐって)
第2部 合意形成への思想(近代技術と身体空間―佐賀県城原川三千石堰とダム;環境と景観のガバナンス―松江市大橋川周辺まちづくり;境界と分断のポリシー―宮崎の海岸で)
第3部 再生への思想(無病息災の幸福論―南相馬の風景から;歴史のなかの倫理)
ふるさとのための正義論―再び南相馬の現場から

著者等紹介

桑子敏雄[クワコトシオ]
1951年群馬県生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授。リベラルアーツセンター長。哲学、合意形成学、プロジェクトマネジメント論、価値システム論。東京大学文学部大学院博士課程修了、東京大学文学部助手、南山大学文学部助教授、ケンブリッジ大学客員研究員、フランス国立社会科学高等研究院客員教授、大連大学客員教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nrk_baby

4
3.11以後の環境哲学。3.11以前の著者の本も読んでみたい。環境について考えるとき主体をどこに置くかが重要だということは他の何を考えるにしても同じことだと思った。普段から意識したい。2014/09/04

いたる

0
著者は哲学者でありながら、全国の環境問題の現場で紛争解決を請け負ってきた。その経験に基づき「空間の履歴」を重視した合意形成のノウハウを示す。神話まで遡って論じる見識の深さに圧倒された。2020/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7891178
  • ご注意事項

最近チェックした商品