近代日本の酒づくり―美酒探求の技術史

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259347
  • NDC分類 588.52
  • Cコード C0021

内容説明

米と水を原料とし、二種類の微生物の働きを巧みにもちいて醸される日本酒。古来、職人の秘伝の世界だった酒づくりに、科学的解明の光が当たり始めたのは明治時代に入ってからであった。複雑な日本酒醸造のしくみを基本から丁寧に解説しながら、明治期から今日にいたるまでの日本酒製造の歩みをたどり、美味い酒を安定的につくるべく創意工夫を重ねた人々の苦闘と情熱、技術革新の歴史を描く。

目次

第1章 日本の酒―その特質と略史
第2章 酒づくりの科学
第3章 明治期の酒造政策と酒屋
第4章 米を使わない酒―合成清酒づくりへの挑戦
第5章 四季醸造技術の開発
第6章 酒不足の時代―昭和戦前期から戦後まで
第7章 新しい日本酒づくりへ―高度経済成長期から現代まで

著者等紹介

吉田元[ヨシダハジメ]
1947年京都市生まれ。京都大学農学部卒業。農学博士(京都大学)。種智院大学教授を経て、同大学名誉教授。専門は発酵醸造学、日本科学技術史、食文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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WATA

33
古代日本から現在までの日本酒づくりの歴史が分かる本。特に江戸〜明治〜大正時代の様子が詳しい。醸造法の変遷といった技術的な内容が8割、その時代の人気銘柄や味のはやり・すたりといった文化的な内容が2割。この本を読むと、日本酒の歴史は腐食や腐敗との戦いの歴史であり、米不足や重税といった外的要因との戦いの歴史でもあることが分かる。この本を読んでも普段の日本酒選びには役に立たなかったが、読み終わった晩に飲んだ日本酒は、非常にいとおしく、とてもありがたいものに感じられた。2014/03/19

まのん

1
火落菌……もやしもん。2014/05/10

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