歌舞伎座五代―木挽町風雲録

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259248
  • NDC分類 774.26
  • Cコード C0095

内容説明

歌舞伎座一二五年の歩みを、キーパーソンである興行師に焦点を当てて、歌舞伎取材歴二十年余の著者が丹念に綴る。福地桜痴、守田勘彌、田村成義、大谷竹次郎など個性的でしたたかな興行師と役者が織りなす人間模様―明治・大正・昭和の世相を背景に、芝居に賭けた男たちの生きざまを、鮮やかに描き出す。

目次

第1章 木挽町に歌舞伎座誕生―福地桜痴の野望と挫折
第2章 第二期歌舞伎座開場―大将軍・田村成義の抵抗
第3章 台頭する松竹、歌舞伎座を傘下に―大谷竹次郎の奮闘
第4章 甦った歌舞伎座と戦時下統制―大谷と戦前の名優たち
第5章 歌舞伎存続の危機を乗り越え復興へ―歌舞伎座再建
第6章 歌舞伎人気と新たなスター―永山武臣の興行アイデア
第7章 エピローグ・新しい歌舞伎座の誕生

著者等紹介

石山俊彦[イシヤマトシヒコ]
1955年長野県生まれ。共同通信用語委員長兼編集局編集委員。国立劇場専門委員。東京大学文学部西洋史学科卒業後、共同通信社入社。文化部記者として20年以上歌舞伎をはじめ舞台芸術全般を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

16
初代座主桜痴居士こと福地源一郎(3頁)。当代随一の名文家。福沢諭吉と並ぶ明治の双福。一方、毀誉褒貶で奇矯、驕慢で幕内関係者と諍い(7頁)。権力者に迎合する一方、下積みの人間に上から目線で接し、傲慢、驕慢で反感を招き、梯子を外された。彼は学者にして通人、言論人にして経済人、政治家にして小説家。歌舞伎座に残したのは座紋「鳳凰丸」(33頁)。 歌舞伎座が大河内新社長以下、慶應義塾出身の実業家で新体制を発足。帝劇も福沢門下の三田系財界人(51頁)。    2014/09/25

shellgai

2
初代から、最近建て替えられた五代目までの歌舞伎座と、そこに関わってきた福地桜痴や大谷竹次 らを中心に歴史をまとめた内容。やはり三度の建て替えを経験した大谷竹次郎の熱意が大きい。こういう歴史を踏まえて今の歌舞伎座を見るとまた一味違った感慨を抱く。2016/04/08

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