出版社内容情報
なぜ政治への不満や諦めが広がっているのか.シニシズムの拡大やポピュリズムの台頭は,民主政治をどう歪めるのか.英国の政治学者である著者が,世界各国で見られる政治に対する幻滅という現象を分析し,市民社会の再活性化や参加のしくみの改革など,民主主義の再生の道筋について具体的に考察する.日本を考えるうえでも参考になる一冊.
内容説明
なぜ政治への不満や失望が広がるのか。シニシズムの拡大やポピュリズムの台頭をどう考えたらよいのか。イギリスの政治学者である著者が、世界各国に共通する民主政治への幻滅という現象を分析。政治には失望がつきものだとしながらも、政治という営みの重要性について考察を重ねていく。そして、民主政治を再活性化させるために、代表制の改革や市民参加の新しい仕組みなどを具体的に提案する。日本の民主政治を考えるうえでも大いに参考になる一冊。二〇〇六年イギリス政治学会賞受賞。
目次
第1部 大衆民主政治―勝利と失望(民主主義は勝利したか?;政治に対する世界的な失望;なぜ政治に失望するのか;大衆民主制における政治―埋め込まれた失望?)
第2部 政治実践の病理(市民参加の減退?;政治活動の専門化?;シニシズムの危険;ポピュリズムの危険)
第3部 解決策を求めて(アマチュアのための政治;政治制度の再生;新しい市民的領域を創造する)
著者等紹介
ストーカー,ジェリー[ストーカー,ジェリー] [Stoker,Gerry]
英国サウサンプトン大学教授。現代政治
山口二郎[ヤマグチジロウ]
1958年生まれ。北海道大学法学部教授。政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
ぼのまり
メルセ・ひすい
numainu
ERNESTO