制度と自由―モーリス・オーリウによる修道会教育規制法律批判をめぐって

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制度と自由―モーリス・オーリウによる修道会教育規制法律批判をめぐって

  • 小島 慎司【著】
  • 価格 ¥7,590(本体¥6,900)
  • 岩波書店(2013/03発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000258869
  • NDC分類 323.35
  • Cコード C3032

出版社内容情報

約100年前,フランス公法学の泰斗モーリス・オーリウは第三共和政急進派政権のもとで制定された修道会教育を禁止する法律を批判した.オーリウはいかにしてこの法律を批判したのか,その批判の前提にいかなる国家論を置いていたのか――.この問いを探究しながら,個人の権利・自由と公共の利益との関係という,憲法学の原理的問題にまで考察を深める画期的研究.

内容説明

約百年前、フランス公法学の泰斗、モーリス・オーリウは『公法原理(第2版)』において第三共和政急進派政権のもとで制定された、修道会教育を禁止する法律を批判した。オーリウはいかにして批判したのか、その批判の前提にいかなる国家論を置いていたのか―。この問いを探究しながら、個人の権利・自由と公共の利益との関係という、憲法学の原理的問題にまで考察を深める画期的研究。

目次

第1部 設問(公教育による独占と私教育の自由)
第2部 分析(団体法の基本問題(1)―規約の生成の根拠
団体法の基本問題(2)―制度と構成員の人格
団体法の概念枠組みとその使用例)
第3部 解答(政治的自由の概念)

著者等紹介

小島慎司[コジマシンジ]
1978年生まれ。2001年、東京大学法学部卒業。2006年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、上智大学法学部国際関係法学科准教授。憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わんぱら

1
モーリス・オーリウの国家論・自由論を解明する本。著者の理論的問題意識はあくまで動機に留まり、この本のすべての内容は、オーリウの議論の意味するところの解明のみに捧げられる。オーリウに影響を与えたことが明らかな事件や他のテクストとの対照によって、オーリウの謎めいた記述の意味を解明していく様は、参照文献の様々な次元での多様性を含めてまさに圧巻。しっかりとした方法論に基づいた個人研究としてはやはり最高峰。 しかし、対照によってはじめて意味が明らかになるテクストをあえて読むことの憲法学上の意義は同書内在的には不明。2020/06/24

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