出版社内容情報
過疎に苦しむ村人たち,バッシングにさらされながら伝統食を守る人々,労働者や花嫁として韓国に移住してくる外国人たち……そうした韓国社会の周縁で,つねに時代に翻弄されながら生きる人々の実像を丹念に調査し,そこから見えてくる問題を,日本人であり人類学者でもある
内容説明
過疎に苦しむ村人たち、バッシングにさらされながら伝統食を守る人々、労働者や花嫁として韓国に移住してくる外国人たち…そうした韓国社会の周縁で、つねに時代に翻弄されながら生きる人々の実像を丹念に調査し、そこから見えてくる問題を、日本人であり人類学者でもある著者自身を問い直しつつ、鋭く浮き彫りにしてゆく。
目次
序 エスノグラフィーと異文化―村祭、犬食、外国人、そして「私」について(私と韓国・朝鮮;在日との出会い;オート・エスノグラフィーと異文化理解)
第1章 奪われた村祭―珍島T里での出来事と記憶(都市から農村へ;一九八八年の村祭;消えたチャンスン―力の交錯とねじれ;伝統文化という言説;コンタクトゾーンと人類学者)
第2章 禁止された伝統食と犬肉博士の孤独な闘い(ナショナリズムの毒;犬肉博士との出会い;動物保護団体の論理;人類学者の論理;犬とヒト社会;犬肉博士との再会)
第3章 外国人が生み出す乱流―多文化社会への陣痛(マウンジーとの出会い;外国人労働者の文化創造;終わりのない振動と多文化家族;農村と多文化家族―珍島から;他者と供犠)
著者等紹介
土佐昌樹[トサマサキ]
1958年愛知県生まれ。国士舘大学21世紀アジア学部教授。文化人類学専攻。宗教研究やアジア研究を幅広く手がける一方で、韓国の宗教・大衆文化・伝統についてグローバルな視点から研究を進めている。大阪大学人間科学部大学院博士課程修了、同助手、釜山女子大学客員講師、ハーバード大学人類学科客員研究員、神田外語大学韓国語学科講師等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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