出版社内容情報
畿内中心の文学史観からの脱却という問題意識のもとに,「東国」に基軸をおいた文学史の構築を追究し続けてきた著者の論考を集成する.諏訪大社や鹿島神宮が育んだ地域伝承,『神道集』をはじめとする在地の説話集などの分析を通して,古代から中世にかけて,都の文学の影響をうけつつも,独自の展開を遂げてゆく様相が叙述される.
目次
東国文学論の系譜
1 東国文学の古代(東国の地域伝承;「東国」観の変遷)
2 東国文学の中世(東国の作者たち;東国の説話世界)
著者等紹介
浅見和彦[アサミカズヒコ]
1947年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程満期退学。現在、成蹊大学文学部教授。専攻は古代・中世日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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