書く力が身につくイギリスの教育

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000257848
  • NDC分類 372.33
  • Cコード C0037

出版社内容情報

イギリス社会で必要不可欠とされる「書く力」を身につけさせるため、教師はたくさんの量を書かせ、徹底的な指導をする。効果的な表現や正しい言葉づかい、的確な段落の区切り方などについての指導を各教科のノートをもとに紹介する。

内容説明

イギリス社会において自分自身で考えるために必要不可欠とされる「書く力」。教科書のないイギリスの学校では、教師は創造性を駆使して、ごく早い段階からたくさんの量を書かせ、徹底的な指導をして、書く力を身につけさせる。いかに効果的に表現するか、正しい言葉をどう使うか、段落の区切り方や書き出し・締めくくりは適切かなど、全教科にわたっての懇切な指導を実際のノートをもとに紹介する。

目次

第1章 入学前後はどう教えているのか(5‐7歳の頃)
第2章 考える土台を作る時期(8‐10歳の頃)
第3章 さらにレベルアップする時期(10‐11歳の頃)
第4章 高度な構成力、描写力、想像力が要求される時期(11‐12歳の頃)
第5章 構成力、描写力をさらに磨く時期(12‐13歳の頃)
第6章 「書く力」を絶えず磨き続ける時期(13‐15歳の頃)

著者等紹介

山本麻子[ヤマモトアサコ]
前橋市出身。1986年より家族と共に在英。現在レディング大学言語識字センターにて講師および研究調査官。専門は日本人の子どもの英語学習、日英両言語の同時学習、英国の国語教育。1992年レディング大学言語学科にて日本人児童の英語習得をテーマに博士号(PhD)取得。ボストン大学院英語教育修了、お茶の水女子大学大学院修了、津田塾大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

30
イギリスの「書く」事の教育について。著者はイギリスで教育を受けた3人の我が子のノートを参考に分析している。覚える事に必死な日本の教育と異なり、自ら考えて事柄を文章にまとめるイギリス教育。受け身にならず自ら調べることの大切さと、相手に伝わる様に事柄をまとめる力を付けさせる姿勢。こんな風に学ぶ事が出来るのが羨ましい。2020/02/27

masabi

24
【要旨】イギリスの中等教育までの内容を「書く」に焦点を当てて解説する。【感想】国語に限らず教科全般で主張と根拠を備えた文章を書くことが求められる。そのため幼少から書き方と実践を段階を踏んでいくのと教師の適切な指導によって書く力を鍛えていく。書き方が具体的に提示され、教師が形式面のフィードバックを行うので授業に取り組めば力がつく。歴史やフィクションを通じて処世術や教訓にまで考えを及ばせるのは卒業後に社会に出る生徒がいるからかとも思う。2016/11/16

磁石

22
読む力、話す力、書く力。現代社会を生き抜く上において必要な力、これさえ一定レベルで身につけておけば死ぬことはない。そのうちの書く力について、現代社会の原型を提供したイギリスの教育。……さすがとしか言いようが無い。私などまだ、10歳レベルにも達していないのかもしれない。精進せねば。2017/05/07

masasamm

2
イギリスの言語技術教育の生徒の側からの記録である。著者のこどもがイギリスでどのような言語技術を学び、どのようなことを書いてきたかがわかる。日本の教育と大きく違うことがわかる。貴重な記録だ。日本の国語教育では読解だけに時間が割かれ、書くことはあまり実践されていない。生徒は覚えることだけで、受身になりなにも考えなくなる。日本の教育のバランスの悪さを感じさせられる。イギリスの教師たちはどのような観点で教育をおこなっているのか、どのような体系の中で言語技術の指導がなされているか、とても興味がある。2017/03/30

takao

1
全国共通の教科書がない2021/03/14

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