出版社内容情報
「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」。歴史学は、この日常、そして不条理なこの世界と地続きだ。だから、世界を変えたいと願うとき、歴史学には役割がある。抑圧の構造を読み解き、人びとの解放への夢を想起すること。そして、それらを開かれた言葉にすること。ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡。
【目次】
はしがき――不条理な世界における希望の所在について
Ⅰ 歴史学を架橋する
1 歴史学のアクチュアリティに関する一つの暫定的立場
2 「平成」はいかなる意味で時代区分たりうるか
3 連続と断絶の諸類型――近世・近代移行期日本の地域社会
4 「その程度」の歴史叙述――今井登志喜『歴史学研究法』をめぐって
Ⅱ 〈夢みること〉の歴史学
5 国民国家論と土地問題のあいだ――牧原憲夫の近代史像・再考
6 通史のなかの経済史家――武田晴人『帝国主義と民本主義』と『高度成長』
7 〈デモクラシー〉の夢と挫折
8 戦争・立身・ジェンダー――明治日本の基礎過程
9 アーカイブズは何とつながっているか――利用者の立場から
歴史学は世界を変えることができるか
内容説明
「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」。歴史学は、この日常、そして不条理なこの世界と地続きだ。だから、世界を変えたいと願うとき、歴史学には役割がある。抑圧の構造を読み解き、人びとの解放への夢を想起すること。そして、それらを開かれた言葉にすること。ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡。
目次
1 歴史学を架橋する(歴史学のアクチュアリティに関する一つの暫定的立場;「平成」はいかなる意味で時代区分たりうるか;連続と断絶の諸類型―近世・近代移行期日本の地域社会;「その程度」の歴史叙述―今井登志喜『歴史学研究法』をめぐって)
2 〈夢みること〉の歴史学(国民国家論と土地問題のあいだ―牧原憲夫の近代史像・再考;通史のなかの経済史家―武田晴人『帝国主義と民本主義』と『高度成長』;〈デモクラシー〉の夢と挫折;戦争・立身・ジェンダー―明治日本の基礎過程;アーカイブズは何とつながっているか―利用者の立場から)
歴史学は世界を変えることができるか
著者等紹介
松沢裕作[マツザワユウサク]
1976年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、慶應義塾大学経済学部教授。日本近代史、史学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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