出版社内容情報
中国の三大宗教の一つである道教は、六朝期以降、儒仏二教との相互交渉のなかで思想を発展させた。その豊かな営為を、道気論や教理体系の形成などを主題に論じる。道教思想史研究を牽引する著者による待望の論文集。
目次
第1部 道教教理思想の形成(魏晋南北朝期の道家・道教における気;道教的生成論の形成と展開;『老子想爾注』と道気論)
第2部 道教教理思想の諸相(道教教理における天界説;初期道教における救済思想;道教における真父母の概念と孝)
第3部 道教教理体系と仏教教理学(『道教義枢』と南北朝隋初唐期の道教教理学;道教教理学と三論学派の論法;唐代老子注釈学と仏教;道教類書と教理体系)
第4部 唐玄宗三教思想研究(玄宗『道徳真経』注疏における「妙本」;玄宗と『道徳真経』注疏の撰述;玄宗と三経御注)
著者等紹介
麥谷邦夫[ムギタニクニオ]
1948年生まれ。京都大学名誉教授。中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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